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週刊アール neo 2

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2014年 09月 03日

盲導犬は動物虐待になるのか?


この際、もうちょっと盲導犬の話を。

 (犯行自体についての話からは逸れてしまいますが)


                            だいず君 と アール

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・盲導犬自体が虐待の対象物じゃないのか!と言うハナシ。

    (動物の毛皮コートをまとった、ある芸能人もそう発言しているそうです)



  (デジタル大辞泉より)

  ぎゃく‐たい 【虐待】 [名](スル)むごい扱いをすること。「動物を―する」

   



さて、そうなんでしょうか。目の不自由な人たちの生活「補助道具」

として捉えれば、そうなるかも知れません。

人間の都合の良いように動物を支配・使役させるという。

言い換えてみれば、奴隷という表現も出来るでしょう。


犬は、人間にとって、全くの道具でしかありえないのか。

おそらく犬を飼っている人で、そんな考え方をする人はいないと思います。

犬を飼っている人で、犬は疲れた毎日を癒してくれる為だけの道具だ、、、

と思っている人は少ないでしょう。


犬は、人間と共に暮らす事に喜びを感じる数少ない動物だと思います。

人間と犬との付き合いの歴史は1万年以上とも言われています。

気持ちを通い合わせて共同作業も出来ます。

そして、それが出来た時は、お互いに喜びます。


確かに、盲導犬は、感動するほど人間に尽くし、人間の事を思って行動をします。

確かに、脇目も振らずに仕事をする、その姿を見て可哀想

と思ってしまう気持ちも分からなくはありません。

しかし、そんな事を言えば人間だって一緒です。

働いている時は必死です。顔を引きつらせる事だってあります。


では、盲導犬自体は、苦痛に耐え、

イヤイヤながらも人間に従っているだけなの道具なのでしょうか。

私はそのようには思えないのです。

共同作業の楽しみを理解していると、、、思っています。

災害救助犬、介助犬、、、これ等も同じ事だと思うのです。

頼りに思い、信頼に応えて、うまく出来たら褒めてもらえるし、

喜びを分かち合える。

こんなに心を通わせる事の出来る動物は少ないのではないでしょうか。

それが犬であり、盲導犬だと思うのです。


私は、そこが一番大切な部分だと思うのです。


そこを理解出来ないと盲導犬はただの「生活補助道具」と言う事になり、

生き物を「道具」にしていると言う事で、虐待という言葉も出てくるでしょう。

盲導犬と生活している人たちは、

(きっと)それだけではない、

大きな心の繋がりを持って接しているのだと私は信じています。




・盲導犬は痛みに耐える訓練をしているのか?というハナシ。


これは、かなり私の中で「引っかかった」部分です。


想像してみるに・・・・

第三者なりが(わざと足を踏む)(わざと蹴飛ばす)(わざとカサで叩く)

こういうハードな訓練を通して「もの言わぬ盲導犬」が作られる?という事なのかと?

こういう訓練があったとしたら、犬にとっては、

盲導犬の訓練自体がイヤになってしまうのではないか?と。

どうも、私の中では、そんな訓練が想像しにくいのです。



以下に、ある元盲導犬訓練士さんのコメントを引用させて頂きます。


報道では“吠えないよう訓練された盲導犬”に対し…

とありますが、あれは同情を誘引するような誇張された表現です 。

痛いことをされても吠えない訓練なんて、盲導犬協会では行うはずもありません 。


盲導犬が吠えなかったのは、仔犬の頃からパピーウォーカーの愛情に包まれ

『人間に対する絶対的な信頼』が育まれていたのと、

もともと痛みには強い犬のツボから離れていたからだと思われます。

だからこそその信頼を裏切る行為に私は怒りを覚えるのです。



コレ!だと思うのです。

人間との信頼関係。

まさか、人間が自分(犬)に対してそんな事をする訳がない、

というような「常識」のようなものが頭にあったのでしょう。


だから、大げさな吠え声が出るはずもない・・・・。


(多少、小さな声でキャンくらいは言ったかも知れませんが

騒音の中でかき消されたのかも知れません)


アールを見ていて感じた事がありました。

二度ほど、他所の犬に噛まれた事があります。キャンともいわないし、

吠えもしない、勿論、反撃なんてしません。

ただ、呆然と「今の何?」みたいな顔をして私を見上げました。


チョット違うかも知れませんが、上記の元訓練士さんの言う「信頼関係」みたいな

ものを他の犬にも感じていたの、、、かも知れません。


だから、あえて言うならば、

この信頼関係というものが「吠えない訓練」となった?のかも知れません。

そんなふうに私は思っています。


(大体、今、ワンキャン鳴く犬が常識になっているような部分もありますしね。

 吠えないアールは、(吠える元気も無い)老犬扱いされるし。笑)


その後、盲導犬協会のHPを覗いてみましたが、

やっと9月2日になって、統一見解のような物を出されています

何だか誤解を払拭するような気迫も弱い。

この際、もっと強く考え方を発信すれば良いのにねっ、、、と。




最後に、もう一つ、上記の元盲導犬訓練士さんの言葉を紹介します。


うっぷんを晴らすためとかの人間の身勝手さをも超越した神々しさを彼らに感じることがある。

・・・彼らとは、盲導犬の事だと思います。




私が時々、言っている「犬から習うコトがある」というのは、

今回、書いたような事が含まれます。

人間て、犬から習うコト多いと思うんです!



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最後まで読んでくれて有難うございます。
写真撮るのは楽だけど、文章は疲れるな〜。自爆!笑

(私ね、右手と左手の人差し指だけでキーボード打ってるんです)






んじゃ!





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by billmon45 | 2014-09-03 17:43 | アール


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